地域猫TNR 27頭のねこ達
- みつを
- 2022年1月6日
- 読了時間: 1分
ねこ達にとって、不妊去勢は不本意でしかないでしょう
人の勝手で産まれないような手術を施すことは可哀想だと云う人もいます
しかし、増えてしまうと虐待につながります
TNRは嫌がらせや虐待から猫を守る手段でもあるのです

日向市山間部の地域で外猫が増え苦情になっていました
高齢者がエサを与えて増えてしまった猫達です
区長さんが立ち上がり、愛護センターで不妊手術を行うTNRが実施されます
1回目は27頭、2回目は20頭、3回目は2月初め、頭数は調査中
1歳未満の若い猫と3ケ月未満の子猫達は
日向市の行政枠でTNRする予定です
地域猫TNR:不妊去勢のみ ( 区長さんの認定と申請が必要 )
日向市行政枠:不妊手術、3種ワクチン、レボリューション滴下( 日向市の猫に限定)
できれば、ワクチン接種まで受けられる行政枠で全頭TNRにしたかったのですが
行政枠TNRは頭数制限もあり、1,2月は猫の妊活月間でもあるので
成猫の不妊去勢を急ぐ必要がありました
TNRで一番大変な愛護センターへの運搬作業を
日向保健所が担ってくださいました
ご協力に感謝します
※愛護センターで行われるTNRは、
搬入とお迎えで清武 ⇔ 日向間を2往復します
私が関わったTNRの中で、
高齢者のエサやりによって猫が増えてしまったという事例は相当数にのぼります。
どれをみても、最初は数匹の猫が始まりだった。
増え続ける猫に困惑しながらも、何とかなるだろうと思ってしまう。
その内、生まれた仔猫を川に流したり、穴を掘って埋めたりするようになる。
私が毎日行き来する道沿いに、生まれた仔猫を川に流すという高齢者がいました。
不妊もしていない様子の三毛猫がいるのに、仔猫を見たことが無い、
不思議に思って、飼い主さんに聞いてみると、
仔猫が生まれたら母猫から取り上げて、家の前を流れる川に流すのだと。
母猫を不妊しませんか?と勧めると、
不妊手術なんて可哀想だというのです。
生きたまま仔猫を川に流すのを母猫は見ているんですよ。
いつも、川に流されているのを母猫は知っていますよ。
どちらが可哀想ですか!!
数日後、不妊して欲しいと連絡が入りました。
これで産まれない、安心したと私に言い残して
不妊手術を終えた猫が帰って3日後、女性は亡くなりました。
飼い主の亡くなった三毛猫は、
飼い主さんと一緒にいた公園でひとり日向ぼっこをしている。
私は毎日行き帰りに三毛猫にエサを置いていきます。
母猫は、命を削って子を産んでも、全ての仔猫を守れるはずもなく、車に牽かれたり、カラスや山にすむ獣に襲われて亡くなったり、猫の嫌いな人間が毒をまいたり、人が守ってあげなければ、小さな命は、あっという間に無惨な姿になってしまいます。
避妊手術をしなければ、
母猫は、
年に何度も子を宿し、自分の命を縮めながら、危険な出産 育児を繰り返さなければなりません。
ある母猫は、出産中に、雄猫に襲われたのだろうか?
道に仔猫を2匹産み落とし、そのまま姿を消しました。
仔猫は、既に冷たくなっていました。
避妊虚勢を可哀想
仔猫は可愛いから、手術をしないでと言うお年寄りがいます。
可愛いけど、その可愛い子が、どんな過酷な世界で生きているのか、
どんな酷い死に方をするのか?
考えて欲しいと思います。
今回の山の猫達が、子育て、出産から解放され、暖かな方達の思いやりの中で、穏やかに暮らしていって欲しいです。お疲れ様でした。